のがみ農場便り

2011年02月

穀物相場のゆくえ

来月からまたトウモロコシが値上がりします。2か月連続。
おそらく上がり続けるでしょう。

月末で牛農家さんへ集金に行きましたが、元気ありません。
この農家さん、子牛をせり市場で買う方ですが、セリ値が高い上に餌代も嵩み、挙句に肉牛の値段は安い。

なんとも相槌の仕様に困ります。

豚でいうと、ふた月でトウモロコシが1キロ3円上がるということは、単純に1頭が1日に2キロ食べるとして、、
1日のエサ代が6円(ひと月で180円)上がるわけです。
うちは小規模ですが、普通の養豚場は大抵1000頭以上と想定すると、
何もしないで勝手にひと月18万円も経費が余計上澄みされることになります。パート代です。

えさ代が掛かるから豚の値段を高く、なんてことにはなりません。
スーパーで「本日の特売100g300円!」(少々粗い計算ですが)なんとことにはなりません。

卸業者さんも多少なり影響はありますが、1次産業は益々厳しくなります。

嘆いていては始まりません。みんなそれぞれ努力しています。

そういえば、
うちの父親が病院から買って飲んでるカロリーメイトジュースみたいな飲み物、不思議なことに食事もろくにしないのに、最近顔はふっくらしています。
豚に飲ましたらトウモロコシ食べてるよりずっと効率的で早く成長するかも。

家畜にもサプリメント、みたいな時代が来るんですかねえ。



突然決めた大阪商談会

県農業法人協会からの突然のお誘いがありました。

3月11、12日に京セラドームで開催される南の逸品商談会への参加。
迷わず参加で返事。
初日は商談会ですが、2日目はプロ野球「巨人×オリックス」のオープン戦があり、即売会ができるということです。

商談会よりも、2日目をターゲットに考えてます。

しかし、決めたのはいいが、さあ、何をするか。

とりあえずはその次週に開催される鹿児島美味維新でまた骨付きハムの丸焼きをする予定ですので、それを少し使うとしても、このときは火が使えないらしい。

骨付きハムは試食用にして、真空パックにしたロースハムやベーコンを出すことを考えているが、今ひとつ出し方にひねりが足りない。

ブースの間隔は1メートル。狭い。

肉切って、包装して、代金いただいて受け渡し。一人では厳しそう。

何か作り置き出来るものは?

勢いで決めましたが、経験が浅い分、悩みが増えました。


肉質改善

仲介をしている黒豚の納品先から問い合わせを受けた。
肉締りが少し気になるとのこと。

早速カット業者さんに相談したら、実際立ち会って肉を検品することになった。

配合飼料100%の豚肉と比べると若干気になる程度で問題になるほどはなかったので一安心。ただ、ここから発送の段階で肉質が変わってしまうのか、それ以外に原因があるのかわからないが、1つずつ検証して改善できるところがあれば修正をかけていきたいと思っています。

また、いつも出荷するリサイクル飼料中心の豚肉を見せてもらった。

もともとうちの豚の特徴であるが、少しゆるいと判断されがちな肉質である。お肉屋さんにすれば当然なのだが、少しゆるい(柔らかい)感触は、もう少しビシッとした肉にならないか改善を求められる。流通上、使いにくくなるためだ。我が家の豚を全部直売できれば何の問題のないのだが、やはりプロが扱いやすい品物にしていく必要性はある。規格というものだ。

現在のリサイクル飼料の給餌スタイルを少し改善する必要がありそうだ。

工場長に相手をしていただいたあと、社長とも会えて話ができいろいろアドバイスをもらい、いろいろヒントになった。

リサイクル飼料を給餌するステージを現段階より30日ほど前に持ってくることによって、仕上げの段階のエサをしっかり与える。飼料米も蒸気を通して消化レベルを上げる。

勿論、明日から肉質が変わるほど簡単なものではないですが、良い方向へはどんどん取り組んでいくつもりです。

直接のクレームではないものの、問い合わせを受けるとやっぱり心配になっていろいろ動いてみる。結果的に良いヒントが見つかって改善できる。

結果オーライです。



種子島

種子島ロケット基地

種子島の子牛のせり市に来ました。

今回は平均価格も上がって生産者もみなニコニコ顔。

農家さんまわりも楽しくできました。

飼料メーカーの若手社員も一緒だったのですが、静岡出身で種子島は初めてだったので、お決まりのロケット基地へ。

案の定、感動しまくっていました。

地元の人にとっては当然のことなのでしょうが、全然珍しくないらしく、どちらかというと観光が何人来て、事業費がたくさんおりてきて、仕事が増えるかな、というような現実的な話題です。

子供のころにこれ見ていたら、豚に出会っていただろうか。

JAXAはそんなに甘くない。

商工会青年部合同研修会

城山観光ホテルで青年部の研修会でした。

私は初参加。いつもの仕事着で行ったらみんなスーツ。
そんなことは開き直れるくらい有意義な時間でした。

自営業で一番大事なこと。「その仕事が好きなのか?」

自分の価値観を上げることによって社員や家族の価値観を引き上げることができる。

ためになりました。実はこういうときにひらめきがいっぱいあるものです。聞きながら、自分の農場の展望をいろいろ考えていました。

日本、鹿児島、伝統、歴史、和、内需、海外、
黒豚、グリーンツーリズム、肉、ハム・ウインナー教室、
米でパンなら、黒豚で・・・?
地域への、畜産業への貢献、

竹で柵を作って、畳で豚を飼う。
種豚・母豚の名前は西郷・大久保・島津・篤姫・東郷・二階堂・山中・伊藤・森・・・・。
黒豚の伝統食、ご当地、和風ウインナー、
海外への和・鹿児島文化の発信、

維新、「鹿児島の赤い黒豚」

ホンモノの食研究会の皆様へ相談することが増えました。

前を向いて頑張ります。






ギャラリー
  • コラボ黒豚
  • コラボ黒豚
  • 元気良すぎ
  • 元気良すぎ
  • 元気良すぎ
  • 元気良すぎ
  • 元気良すぎ
  • 学生が丹精込めました。
  • 生でもたべられるなんて
記事検索