のがみ農場便り

2011年03月

共同研究終了

鹿児島大学と共同研究していた竹を使った試験が本日で終了となった。

鹿児島の孟宗竹を畜産のおがくずや飼料の代替品として有効活用できないかという目的で開始した試験で、竹100%区、竹:おがくずを50%ずつ、おがくず100%区で肥育をした。

竹はパウダー状に細かく粉砕されている。

最後の体重測定。

試験終了体側


体重の増加は集計を取ってからでないと何とも言えないが、敷き床の状態は竹100%区が良く発酵されて床もぬかるんでいない。敷き床の状態がいいということはそれだけ豚もストレスがかからず順調な発育効果があったこと、またそれでできる堆肥も発酵が良く良質のものができるだろうと推測された。

あとは費用対効果。

どれだけ良い効果が認められても畜産業ではなかなか費用をかけづらいところがある。

どんどん作られるようになって早く普及していくことを期待したい。
鹿児島は竹山がいっぱいあるのだから、有効利用できれば竹山の管理にも貢献できる、地のものをまさにお互いで使い、お互いがありがとうになる。

今回手伝ってくれた学生たちはこのまま大学院に残り、合鴨農法におけるスズメやカラスなど野鳥の対策を研究するそうだ。大学院まで行って野鳥対策なのだからよっぽど循環型農業にとっても重要な分野なのだろう。

うちの農場も食品残さを使うので野鳥に目をつけられる場合がある。

協力するからいっぱい研究してたくさん教えてね。

須川祭り

霧島溝辺農場の近くに前玉(さきたま)神社がある。

ここでは毎年3月28日に「須川祭り」がとり行われる。

主に家畜の神様がいることで知られ、各地から大勢の来場者がある。

豚の生産にご利益がありますよう祈願し、お札をいただいた。

一昨日、農場から豚が柵を飛び越え脱走し、駐在さんや役場の方にご面倒をかけ、反省の意味も含めて寄付を奮発・・・。

祭事の後、郷土芸能やシャンシャン馬などが披露され盛り上がる。

今年は猿回しの出番もあった。

若いころはそう関心も無かったが、やはり文化・伝統・神事は大事であるものだと感じている。

今年も素晴らしい農場でいられますよう励みます。

須川祭り1


須川祭り5


須川祭り6

天然記念物 薩摩鶏品評会

天然記念物である薩摩鶏の品評会が天保山公園で開催された。

一時は鳥インフルエンザの影響で中止もありうるかと心配されたが、無事開催となり安堵した。

薩摩鶏は県内の愛好家が保存会を作り、毎年3月に自慢の薩摩鶏の容姿を競い合う。

薩摩鶏品評会1


午前中は主に視覚審査。文字通り見た目で大きく順序をつける。
午後からは月齢に対しての体重や、羽色の混ざり具合、爪の並びなど細かくチャックされ、最終順位が決まります。

以前よりなかなか庭先で鶏を飼いづらい環境もあってか参加者、出品数が少なくなっている。

それでも皆さん、それぞれ我が愛しの薩摩鶏こそが1番、笑顔を見せながら、順番が入れ替わる緊張をしながら見守る。

個人ではこの品評会に参加はしていないが、飼料会社として毎年保存会の方々に飼料を使っていただいているご縁から、飼料とカップの協賛をさせていただいている。

飼料の名前は 「薩摩美鶏」

天然記念物ですから、大事に引き継がれていってもらいたいです。

薩摩鶏品評会3


薩摩鶏品評会2

今日からパン食べさせます。

熊本よりパンくずが届いた。

パン屑1


乾いているので、うまく飼料に混ぜて使える。
豚も結構ガツガツいい食べっぷり。

パン屑2


運賃を割安にするために10t車で運んでもらったが、なかなか結構な量なので、農家さんつながりで声かけをしたところ、使いたいという要望がありそうだ。

加治木町の知り合いにも持って行って見せたところ、「こいなら、よかね。・・・これどっか持って行っとこいけー?・・・降ろさんね。」と好感触だ。

月曜日も川辺に持っていきます。

工場のロス製品とはいえ、保管、乾燥、袋詰め、運賃となんだかんだで結局飼料に近い値段になってしまうが、風味もあるし、コスト削減にもつながりそうなのでいい材料を手に入れました。

せっせとみんなに紹介していきます。

観光農業公園 安全祈願祭

鹿児島市観光農業公園(仮称)工事の安全祈願祭が執り行われた。

総勢300名ほどの大規模な祭事でした。

自分の席は鹿児島市長や市議会議員の列の次、いわば特S席です。

自分がなんでこんな位置に座るのか、立場上何とも心地の良くないひと時でした。

玉串奉奠の役目もまわり、緊張しっぱなし。

祭事のあとの直会でも鹿児島市の経済局長、企画財政局長、教育委員会長と最前列で隣席。
経済局の大山局長は美味維新のことや昨年のホンモノの食研究会のイベントのこともよく話をしてくださり、逆に緊張をほどいていただきました。「美味維新、リベンジすっがね。」この言葉、とてもありがたかったです。

今後ますますプレッシャーのかかることでもありますが、是非ともやり遂げてみたい、と感じるひと時でした。

写真を撮る余裕がなかったので、帰ってから折詰を撮りました。

安全祈願祭 弁当
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