のがみ農場便り

2011年06月

舌がビリビリする

スーパーで買ってきたお総菜が、糸を引いていた。

口に入れてからわかったのだが、糸を発見する前に、口に含んだ瞬間に、それはわかった。

やばい。

久しぶりに、きました。この感覚。

自分は自慢じゃないが大抵そういうものでも食べられる。

今回は違った。

舌がビリビリする。


この間、こういう話になったが、今の子供たちはこの感覚がわからないらしい。

あぶない、という感覚。

一回ぐらいあたったほうが方がいいというわけではないが、今まではみんながそうしてきた。

自分の場合は欲張りなので他の人よりもそこそこ強化されてきたのだろう。

安心・安全。

まさに今はその通りだ。

しかし、突発的な出来事に子供たちは対処できるだろうか。

治安だけでなく、社会的なストレスに対しても同じだと思う。

抱える度合いはそれぞれだが、大なり小なり克服しなければならない。

要は経験。

大変な事態になってしまうのは避けたいが、そればかり気にしていてどうするものか。

いやな思いや辛い経験はほどほど経験したほうが強くなれる。

けど、今回のこのビリビリ。

やっぱり避けたかったな。

イライラする。


月末作業

今日は月末。

朝から伝票チェック、預金口座付けこみ、集金、棚卸しとイベントが目白押しです。

最近はインターネットバンキングのおかげで一回一回銀行へ行く手間も省けて集金件数も大幅に減った。

しかしどうしても現金集金じゃないと気がすまない人も。

農家さんの豚を仲介して販売したりもするのだが、間違ってはいけないと今月より別口座を作った。が、このおかげで嫁はさらに忙しくなってしまった。

インターネットバンクの口座指定をしていなかっただけにこれは別に銀行付けこみへ。確認して事務所へ戻り計算書作ってまた銀行行って農家さんに振り込み。今日月末なのでこの作業が終わるのに午前中を使ってしまった。

本当は明日の約束だったが、月末で支払いに充てたいらしい。

自分も生産者であり、ちっぽけながらも経営者。とってもこの気持ちがわかるので、合わせてあげないと。

一台出荷すると100万円以上になる。

見た目すごいと感じるかもしれませんがこれでは農家は儲かっていない。

一頭の売り上げの約6割は飼料代、それから衛生費、労務費、電気光熱費、雑費、償却などを入れていくと実際はほとんど残らないのが現状だ。

キャッシュフローだけは上手くやっていけるようにみんな日々努力している。

少しずつみんなが喜べる材料や話題が提供できるように努めます。

通帳に入っていく、入金が、わざとらしく、引き落とされていく。

貯まったまんまにならないの?








おいしい1日

お昼に食べたのは 入来町にある工房みかく亭のお弁当。

ここのコロッケとメンチカツは最高にうまいです。

みかく亭弁当


オーナーは黒豚も飼育する満園さん。畜産業の仲間ですが、元ホテルの料理人だから味にとってもこだわりを持っている。

良く情報交換をしますが、生産者にはわかり得ない考え方や発想をいっぱい持っていますのでとても勉強になります。

昨日は思い切ってホンモノの食研究会にお誘いしました。




ホンモノの食研究会例会には黒木さんから米粉を使ったカステラと指宿の倉本さんより黒ごまプリンが出され、堪能しました。非常に好評です。

黒ごまぷりん




懇親会では千代茶屋にてちゃんこ鍋。

味噌仕立てかと思いきやあっさり塩ベース。

夏なのに、旨い。アリです。

千代茶屋ちゃんこ


調子に乗ってウイスキーの水割り飲み過ぎたみたい。

頭が重く、朝ごパンも食べれませんでした。

ワインに詳しい池上さんが言うには、
蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ブランデー)と醸造酒(ビール、日本酒、ワイン)で体質に合う合わないは確かにあるらしい。
自分の場合はもっぱら醸造酒派ということになりそうだ。

ただ、基本的に適量を超えて飲むのでまずはそこから改善が必要です。





しっかし、最後の会話はきつかったなあ。

確かに、今回製造したハムは自分でもどうしても納得がいかなかった。

しかし、目の前にはなんとかしなきゃいけない商品がある。

原料のせい?製造のせい?

商品って自分が自信なくすと全然売れなくなる。

うまい、って言ってくれる人はいる。

他に、「いろいろ事情を話されるのは、買う側として余計な情報だ。」とも言われた。

個体差もある。

しかし、買うほうはいつもおいしいのがいいに決まっている。

「そういう時は、全部廃棄。ブランドの確立というのはそんなもんだ。」

言われることはごもっとも。

経営者として非常に悩ましいところです。

「ハムは期待してない。のがみのおいしいお肉が食べたい。」

西さん、ありがとう。

真剣に言ってくれる人がいるほどこんなにありがたいことはたいよ。

一回気が済むまでやってみますね。

毎回の駄目だし、期待してます。

いつもいい人たちに恵まれてます。








値上げ

7月から飼料価格が値上げされることになった。

1トン当たり1500円。

大きい豚さんは1日に2.5kg以上食べるので、1日1頭に今までやっていたエサに5円玉チョコレートをおやつとしてあげていることになる。

普通の養豚場は1000頭以上なんてざらにいるので、毎日5円チョコを1000個買って食べさせてあげないといけなくなったことと同じだ。

飼料価格安定基金制度のおかげで、急激な値上げを緩和する措置がとられているが、目の前の値上がりはホントに辛い。

反対に嬉しい話題も。

肉豚の価格が若干値上がりすることになりそうだ。

大変ありがたい。

とにかく、飼料費が高騰すると手元に残るはずの収入減を圧迫させることになる。

技術でカバー、なんてなかなか難しい。やってのける素晴らしい経営者もいますけどね。

もう7月。

暑くなりそうです。

明日は新規営業先へ行ってきます。

簡単にとってくれるほど甘い業界ではありません。

簡単に獲得できる営業先は逆にいえば要注意先ともいえる。

今はみんな厳しい。

けれど、やるしかないもんね。

お客さんに喜んでもらえる提案がどんどん出せるように、情報も集めながら、技術も少しずつ習得していきたいと考えています。


エサが熱ィッ!

急にこんなに暑くなってきました。

さすがの豚さんたちも、この暑さには少々辛くなってきます。

だんだん、ダレテくるので、食欲の低下が気になります。

うちの農場では、パンをエサに混ぜて食べさせております。

単純な飼料だけよりもかなり嗜好性が上がり、発育も順調、どころか予定より大きなくなり過ぎて出荷体重オーバー気味。

もうちょっと考えて食べなさい、とも言えないしね。


だが、少し気になる事態が発生し始めた。

パンが、発酵している。

通常は問題ないが、エサ箱に入れたままの状態にすると、発酵熱で温度が上昇している。

触ると、

「熱い!」

暑いときに、こんな熱いもん食わせるな!

彼らに怒られそうです。


フウフウして食べてください。


パン飼料混合

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