のがみ農場便り

2011年09月

何とか連休前に

観光農業公園のワーキンググループの全体発表会があるので、提出分と合わせて原稿を作成しとかなければならない。

当日までにまだ少し日はあるが、そんなこと言ってると子供の夏休みの宿題と一緒で絶対最後に慌てるのが見えている。

さすがに今回はまだ出来てませんなんてことは言えない。

なんとか、形だけですが、終わった。

自分の場合、ほとんど一人で考えるので、良い案が浮かばない。

ワーキンググループなのに、豚は一人。

堅くなってしまう。

テーマは「豚の飼育体験とエコフィードを学ぼう!」

既にガチガチのテーマ。

ミニ豚レースでも企画できれば面白いのだが。


最近、頭が、カタイ。

柔軟性がない。


明日から強化合宿です。

土日で頭の体操してきます。

2年ぶりの日野先生のセミナー。


今の頭の中を試す。

そういう意味で楽しみだ。


夕方からはチーズの講習会を受ける。


一回、経営と豚から離れてみます。キモチだけ。


来週からまた、リフレッシュでいきます!






将来へ向けて

黒豚仲間3人で飲み会しました。

中央駅、のはずれで。


みんな、目指しているところはなんとなく同じ。

自分たちで育てた黒豚をしっかり消費者まで流通させたい。


しかしながら、それぞれ経営スタイルが違う。考え方も違う。

多分、今からも違う。


だから、お互い知らないことが多い。

だから、沢山勉強になる。


今後の畜産の在り方は変わってくる。

その中で、残っていかなくてはならない。


別に、維新を起こしたいわけではない。



一昔前までは、地域の養豚仲間同士で、しょっちゅう、飲み会(モエ会)やっていたらしい。

いろんな情報交換があって、今の畜産が伸びてきたんだろう。


最近では、疾病対策、養豚の景気が前ほど良くなくなってきた、などを理由に、なかなかそういう機会も少なくなってきた。

業者の情報交換なる接待は、たまにはあるんでしょうが。


寂しいが、養豚農家の戸数も減少の一途だ。

こういう時だからこそ、

こんな飲み会、大事かもしれない。


支えあう、というよりも、

刺激し合って、前進する。


アリだと思います!







一見ミスマッチのようでも、

西藤ヒロノブNYカルテットチャリティーコンサート

東本願寺鹿児島別院、大谷会館にてのジャズコンサート。

お寺でジャズ。

なかなかの雰囲気でした。


西藤ヒロノブコンサート2





子供たちには少し早かったみたい。


西藤ヒロノブコンサート1





似合わないかもしれないけど、たまにはピアノジャズを聴きます。


牛にクラシックを聴かせる農場があるようですが、

豚にJAZZ、

いけますかねえ。






懐かしい、ヤギさん

ヤギの問い合わせがきた。

熊本の阿蘇から。


実は、夫婦して随分お世話になった東海大の先生お二人からだ。

熊本でもヤギはいると思うのだが、とりあえず、野上にでも聞いとくか、みたいな感じだとこれは非常にありがたいことです。

おかげ様で、これを機に、代わりにいっぱい研究の最新情報いただこうかと思います。

対処できればいいのだが。


もう、10年近くなる。

ヤギさんにハマっていた。

ヤギさんのミルクを使って、アイスクリーム作って販売。

ヤギのミルクには、牛乳アレルギーの原因物質といわれている「αS1-カゼイン」という物質を含んでいないため、

アレルギーは発症しないと思われる(宮崎大学 河原聡先生の研究による)ということで、一念発起して商品を作った。

しかも、この商品名は、「南の国のハイジ」

色気を出して、商標まで嫁に取ってもらった。

新聞にも大きく掲載された、

のに・・・・・。


ヤギ乳アイス



いやー、全くこのビジネス、成功しなかった。

ファンは各地でついてくれたんだけど、マーケティングが全然お粗末だったようです。

一回載った流通新聞にも、厳しいご意見書かれていた。

反省、反省。


しかし、三女はこの大量に残ったヤギミルクを粉にして、ほとんど哺乳瓶はヤギミルク。

おかげなのか分からないが、うちの三女は、強い。

ただ、3番目だから、というのもあるが、本当に体が強い。



その縁もあって、実際ヤギは飼わなかったが、数年前に指宿白水館で開かれた「全国山羊サミットin鹿児島」の大会実行委員長にもなってしまって、全国から集まったヤギ愛好家や関係者のお世話をする役目もいただいた。


今思えば、結構すごい経験させてもらったんですね。


そんなこんなで、ヤギといえば野上に言えばなにか知ってるだろう、くらいのイメージが出来ているのかもしれない。

まあ、ご縁があることに感謝。

さて、自分で対処できる程度のヤギの問い合わせであればいいのだが。











目指せグローバル

都城で開かれたセミナーに参加。

アメリカ穀物協会の主催で、「牛用TMRのためのDDGSセミナー」というタイトル。

多分、わからない人が大半でしょう。

TMRは牛用に技術が進んでいるエコフィードのようなもので、DDGSは燃料エタノールをトウモロコシから作る際に生じる残さ物、いわば焼酎廃液のようなものだ。

今日は牛についての話が主体。

DDGSを利用した場合、どれくらいの配合なら、一般の飼料と代替えしてもよいくらいの価値があるのか。

20%くらいが、無難なようだ。

ただ、質問にもあったが、アメリカで大量に作られる燃料エタノールは、なぜに故、乾燥してまで日本に運ばれてくるのか。

答えは物流コスト。

アメリカの中西部で作られたDDGSは、その約80%が水。カリフォルニア州かニューヨーク州まで運ぶのも相当な容積になる。

なら、燃料使ってでもある程度乾燥させて物流経費を抑える。

そこまで出来るんなら、海を渡れば日本。あるいはヨーロッパ、と考えが発展するらしい。

鹿児島の焼酎かすとは発生する量が比較にならない。

スケールの大きさを感じます。

TMRもトランスバッグなら2週間から1ヶ月しかもたないものも、ラップフィルムにより半年以上保存が可能になるとか。

しかも、定貫ができ、解体しやすく、ランニングコストがかからなくなってきている。

鹿児島でも実際始めているところがあるが、技術も進み実に明るい材料だ。


TMRとDDGSのセミナー



今回のセミナーに参加したのは、以前世話になった日本獣医生命科学大学動物栄養学の木村教授が来ることを知っていたから。

以前も電話でいきなり質問をしてきたど素人の自分にしっかり丁寧に受け答えしてくれた。その後メールでやり取りしたが、自分の質問のレベルがだんだん追いつかないことを悟り始め、迷惑をかけてしまっていることに気づき音信不通になってしまった。

それでも、今回初めてあったのに、よくよく憶えていてくれた。

また、早速質問して(牛の会合なのに豚の質問を、しかも資料の中で見つけたラッキョウ漬乳酸菌発酵液を使った地域エコフィードの事例について)しまったが、少し困りながらもしっかり対応していただいた。

図々しい若者に希望を与えてもらっているようで、ありがたい。

木村先生は、

畜産物を介するとエネルギーやたんぱく質の食料への変換効率は低いため、したがって畜産は資源を浪費しているとも考えられる。また、国内での畜産は、食料の自給率を低下させているとも考えられる、という。

だが、畜産を導入することによって、人間には出来ない、天然資源をより有効に利用できるようになる。その仲介をし、実現するのが飼料である。

単純で難しく、奥が深い。

実はここ、何度も何度も読み返しました。わからなかったので。


今回はかなり、勉強になりました。

しっかり、その地域で活かせる資源を有効利用すること。歴史のある家畜の栄養学を活用してバランスを補強することができること。

畜産の本来の在り方が少しわかったような気がする。

現在の穀物飼料をうまく利用しながら、地域を活かす。

コストバランスも当然あるので、何もかも夢物語ではいけないが、目標としたい。


また、儲からない畜産のみちへ・・・・。




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