のがみ農場便り

2011年11月

ダンプ作業

今日は、朝から、郡山農場。


豚も一端、別農場へ引っ越したので、


場内のたい肥運搬作業。


これから気温も下がってくるので、ほっといてもそのうち乾く、ということがあまり期待できない。


ジクジクしたところを、乾かしていたたい肥と混ぜて、発酵させる。


2tダンプをレンタルして、場内の小運搬作業。



うちの場合、大きな処理施設が充実しているわけではないので、

こういう作業が実は余計な仕事となる。


実際、無駄なコストが増えてしまう。



機械化したいが、ここでは規模に見合った設備を入れるほどの費用をかけられる場所ではない。


なかなか、難しいところです。





下の畑では、



勝手に



カボチャが、ウジャウジャ実っている。




ホントに勝手に、成っている。



郡山農場 かぼちゃ1




カボチャも


採れたて、って旨いんですか?



とりあえず2個とって、2人で1個ずつ。



郡山農場 かぼちゃ2





必要な部分の仕事とはいえ、


前向きに責めていく、というポジションンの仕事でないだけに、


1日が、


なんとなく、


あっという間に終わってしまった。




ただ、パソコン1日眺めているよりは、

ずっと充実感がある。



今日は、


頭の体操に


使った1日ということで、



納得しとこう。







セミナーに参加

空港ホテルで行われたハイポーセミナーに参加。



九州各県より会場いっぱいの関係者。



ハイポーセミナー



自分は黒豚でも、豚に関する情報に関しては共通部分が多い。



特に興味があったのは、ハイポーの獣医師 加地先生の講話。



題目は、


種豚の能力を引き出す ~非生産日数の短縮~ 


はじめて話を聞いたが、実に分かりやすい。


ホントは奥の深い、技術レベルではかなり高いことを踏まえて言っているのに、


口調からもそう聞こえるが、


まるで、素人に基本を教えるかのように、どんどん耳に入った。




母豚に水を沢山飲ませてあげないといけない。

ミルク1リットルを生産するのに、水を4リットル必要とする。

水を飲み続けることにかける時間は、せいぜい20秒程度。

1日に何度母豚は飲水をするのか。

限られた回数で水を豊富に飲ませてあげるには、1分間に2リットル出る給水器をつけてあげなければいけない。





農場によってベストの豚は違う。

折角日々つけているデータをもとに、

総産子数 ・ 離乳子豚数 ・ 離乳子豚体重 ・ 発情回帰日数 の

ベスト10をはじき出すと、

おそらく自分の想像する同じ顔(母豚)が連なってくるはず。


その母豚が、自分の農場の最適なボディコンディションコントロールが出来ている豚であるはずだ。



子豚の授乳期における下痢の初期症状は、嘔吐。

この所見を見逃さない。

あいつは、明日から下痢するかも、とチェックし、いち早く対応。



発情チェックは、直腸検査が一番わかりやすい。

これは何も牛に限ったことではない。

子宮頸管の固さで、耳を立て、許容するような時が適期である。

サラミソーセージのように固くなっているはずだ。

反対に分娩前に子宮頸管を握っても、グニャグニャになっている。

外見や腰に手を当てて所見がつかみづらい場合には実に有効な手段である。

本当の適期が判断できると、AIの無駄が減り、精液の逆流も無い。

実は豚の場合、子宮頸管が性感帯であると考えられる。



バークシャー種の場合、促進剤を使うのは116日以降が良い。

早く打つと、未熟児の発生率が高くなる。



死産か死産でないかの判断は、

肺をバケツに浮かせて、浮かんだら一回でも呼吸をした証拠だ。



今の母豚管理は、とにかく無駄をさせないことが重要。

産次間隔が長くなる分だけ、

飼料費に大きく差が出てくる。



農場は閉鎖型にしていくこと。


いろんなことを学べる良い機会でした。





一番、いつもこれだけは言っている。


経営者がグラついてはいけない。




これが一番、コタエマシタ。












手伝いの動機

次女からの依頼。



働いている人の写真が撮りたい。



じゃ、農場行こうか、




こんなことでもないと、農場につれていく機会などなくなった。




この前は、写真コンテストに出すからという理由だったし、



その前は、夏休みの自由研究の資料に使うからという理由。




農場へは車でないといけないという理由はあるものの、



豚が好きで、いつでも行きたいということはない。



きっかけがなければ、行かない。




しかしながら、それでも、一向に行きたくないという姿勢を見せられるよりはいい。





着いて、着替えたら、






分娩舎内の糞掃除。



農場手伝い2







嫌とは言わないが、



文句は言わずにとりあえずやるので、まあ、感心です。


(いつものことならやらないでしょうが。)







3女も見よう見まねで、手伝う。



農場手伝い1










子供たちは、大きくなった豚をみても、なんの興味も湧かないらしい。



怖がるだけ。






しかしながら、分娩舎は行く。






子豚がいるから。





子豚は、見るだけでもいいようだ。




長女も、最後はちゃっかり子豚だけ見に行っていた。












私は、子供たちがいなくなってから。



去勢作業。









これは、見ても面白くないらしい。



まあ、それが当たり前です。








何歳まで、農場に足を運んでくれるんだか…。












糞そうじの代償に、子豚の抱っこ。



一般的にはうけないでしょうねぇ。














薩摩焼酎塾&ニクニクミーティング

山形屋7Fにて薩摩焼酎塾が開催された。


お誘いを受け、ホンモノの食研究会のメンバーと参加。



お話は、



鹿児島大学農学部付属 焼酎・発酵学教育研究センターの鮫島吉廣氏。


薩摩焼酎塾1





マル×バツ 問題形式で、


分かりやすいお話だった。




とにかく、知らなかったことが多く、非常に面白かった。




例えば、


芋焼酎が臭くなくなったのは、臭い除去の技術開発の成果だと思われがちだが、そうではなく、



昔ながらの製法は、痛んだ芋や、臭いイモ、品種など、なんでも使われたいいたのだそうだが、



最近では、品種の改良、選別法などを改善、改良したからこそ、イモ焼酎の臭いは臭くなくなって来たんだそうだ。







また、



焼酎ビンは、最近では茶色が主に使われるが、


これは、日光の影響を受けにくくするため。



基本的には、焼酎は腐らない。



ただ、日の当る所に置いていると、味の成分が分解されやすくなるらしいので、色つきのビンになったとか。








酒に強い弱いは、アセトアルデヒドを分解できるかどうかで決まるものらしいが、


(アルコール→アセトアルデヒド→炭酸ガスと水)


モンゴル系の人は、分解できない人が多い。





鹿児島の人は酒が強いといわれるが、


6000人を対象にアセトアルデヒドを分解できる能力のテストをしたところ、


1位  秋田県

2位  鹿児島県


・・・・・


ほとんどが、北と南の県に集中しているらしい。


ちなみに、最後は三重県だそうです。








お話の後は、集中を交えての懇親会。



薩摩焼酎塾3





あまり、業界の方々と接点がなかったので、




飲み食いに集中させていただきました。






飲み比べると、よくわかる。



薩摩焼酎塾2









さて、お次は、





勢いもついたところで、





次は、よっちゃん家に移動。









コレクトプランさんが企画する 「にくにくミーティング」 に参加。




お歳暮商戦へ向けて、


しゃぶしゃぶに付け合わせるタレやスープの素を吟味。



にくにく検討会





この、お肉を1枚ずつシートにするのは、非常に使う方にとってはありがたいんだそうだ。


自分トコのもしたい。




スタンダードなものに加え、


豆乳、ショウガ、赤みそなど、5種類ほどの鍋で、美味しさを吟味。





アルコールが入っているとはいえ、


焼酎にしろ、お肉にしても、


比べると、面白くわかる。







いつか、のがみの黒豚も、にくにくミーティングの仲間に入れるようにお願いします。




思ったことをいっぱい言ってしまったので、失礼だったかな。


にくにく検討会2













先日からFBをきっかけに、商品作成や、試食会の検討を考えている。



我々の場合は、素材をどう、うまく伝えていくか、



それぞれに思いを、どんな商品にして、販売していけば良いのか、指標になると思う。




少し、時間がかかるかもしれないが、




是非、1回目のスタートを切りたいと考えている。








2つの会に呼んでもらって(そのあと勝手にさらに2つの会場へ足を延ばしてしまったが、)、



意識して、見たり食べたりすると、



とても興味が湧き、ファンになるということが実感できた。








有意義でした。




飲み過ぎたのは失敗でした。




気をつけます。









食品表示について

県民交流センターで行われた食品表示講習会。


今回は黒糖、黒糖加工品に関する表示について改正がされるため、食品業界の方々はぞろりと参加。


私も、自分で商品作成を試みていく中で、この分野は外せないと参加した。


最初は九州農政局鹿児島地域センターによる、全般的な食品表示の研修。




ちなみに、牛や魚など、生鮮食品の原産地ルールは、以下のようにもっとも長く飼っていたところとなる。


食品表示研修会3



パック詰めの表示についても再確認。


食品表示研修会1



業界の人たちは当たり前でも、自分でも知らなかったこともあり、勉強になった。



続いて、黒糖および加工黒糖の表示適正化について、消費者庁よりのお話。




黒砂糖と黒糖は、なかなか定義付けが難しく、一般的な認識も半分半分といった現状があった。



定義を明確化するため、黒糖や黒砂糖という表記は、基本的に


さとうきびを搾ってそのまま固めたもの、またはそれを粉末にしたもののことを指すことになり、



それ以外で黒糖を使用しているものは、「加工黒糖」や、「黒糖菓子」のように区別できるように表記される必要が出てくるようだ。


食品表示研修会2




一見、紛らわしく思われるが、そもそも、今までが分かりづらかったのは確か。



ただ、黒糖に携わってこられた業者の方々が困惑していた。


製造や販売、包装にまで影響は多岐にわたる。




変わる、決まるというのはその業界は揺れ動く。




畜産ではBSE以降、牛トレーサビリティーについては、かなり業界としても負担があった。




排泄物処理についても期間が定められ、みな続けるべきかどうかの判断時期にもなった。


自社農場はこれ以降に立ち上げたため、排泄処理の浄化槽やたい肥処理場設置などに関しては、残念ながら優遇措置を受けられない。




難しいもんです。


変わる時期は、どこでも、来るんですよね。


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