のがみ農場便り

2012年03月

異常産についてのセミナー

空港ホテルで開催されたファイザー製薬によるセミナー。

今回は異常産についての原因と対策について。

その中でも、レプトスピラ症に関しての情報とワクチンの効果に関する講話が主だった内容。


ファイザーセミナー(レプトスピラ症 異常産)



母豚が異常産を引き起こす原因としては、

日本脳炎
パルボウイルス
オーエスキー病
PRRS
インフルエンザ
エンテロウイルス
ゲタウイルス
豚丹毒
レプトスピラ症
トキソプラズマ症

などがおもな原因と考えられるが、まだ出会ったことのないものもあり、今一つ分からない。

特に、日本脳炎は代表的で 「蚊」 が、媒介して母豚へ感染する。

産子数の減少ならまだしも、死産、流産などを引き起こして、折角の子豚が台無しになってしまう。


対策としては、衛生面を良くすることも当然だが、ワクチンの接種が欠かせない。

ワクチンの接種により、母豚の感染症を未然に防ぐことが可能となる。


ただし、質疑応答でも出たが、この症状有りき、というわけにもいかないため、

いくつかの種類にのみ限定しても、効果は絶対とは言い切れない。

子豚にも効果が継続できるならありがたいことだが、なかなか、そこまでの裏付けは取りにくい。


やはり、事あってからでは遅いので、考えられる可能性の感染症に対してワクチン接種をすることになるのか。


問題は、その労力、コスト、そこに対する効果だ。


確かに、ワクチンの効果にはかなりの期待が持てる。

打ち損じや、その他の要因が無い限り、安心だ。


しかし、費用や労力が固定化されていくたびに、1頭当たりの生産原価は上がる。


疾病状況も、どんどん変化していくので、確かに対応が早いに越したことはない。


以前に比べ、混合ワクチンも出来て、大分回数の改善になり労力の減にはつながっている。


1頭の母豚から出来るだけ多くの子豚を健康に成長させてあげれられるかが、カギだ。


販売も力は入れたいが、農場の状態が改善していくのに越したことはない。


両方です。


両方、大事。


やることが増えますけどね。



セミナーの半分は、専門的で正直分かりにくかった。


しかしながら、これらの情報を必要とする人たちもたくさん来ていたのだろう。


少しずつでも、情報を持ち帰って、経営の糧になればいい。


これからも進んで勉強会には参加していきたいと思っている。



雨の日の品評会

雨の中、中央支部の開催を見送るかどうか検討されていましたが、

昼からやむだろうという推測で、

大幅に時間を繰り下げて開催されました。


薩摩鶏品評会 中央支部。


場所を広々ととらずに、視覚審査を主に優劣を競いました。


悪天候の中、みなさん大変お疲れ様でした。


来週は、鹿児島県の品評会ですね。


天保山公園にて開催されます。


今度は快晴になることを祈ります。


薩摩鶏品評会中央支部4


薩摩鶏品評会中央支部3


薩摩鶏品評会中央支部2


40歳。

今日で40歳になりました。



とうとう。



晴れて、「オジサン」の仲間入り。



健康の話題が多くなってきた今日この頃。



腰痛とともに、手足のしびれが気になる今日この頃。



次第にガタついてきました。



前厄。



まだ、お払いに行っていない。



今期の予定を、税理士さんと計画しながら、



どうやら、今年も熱くなりそうです。



11月には、喜入に観光農業公園もスタートします。



中途半端はいけないので、



ハマルところはハマル、じっくりやると決めたことと、



しっかりバランス良く熱を入れていきたいと思います。



しかしながら、



どうせ、熱くなるなら、



徹底的に、



やってしまおうと、



無謀にも、



40歳のチャレンジ第一弾!



「指宿トライアスロン(Bコース)」に



申し込んできました。



トライアスロン申込書




無計画の、血迷った阿呆だと言われてしまうかもしれませんが、



人生、一度っきりです。



50歳を迎える10年後に、



あの時、やっとけば、



な~んて、思うのは、



それこそ馬鹿馬鹿しい。



10年の間に、人に迷惑をかけるかもしれない。



逆にかけられるかもしれない。



せめて、子供たちが好きなことを存分に出来るだけの環境だけは作ってあげられるように。



おそらく、子供たちは鹿児島を離れるだろう。



僕ら夫婦が自分で道を選んだので、似た行動はとると思われます。宣言もされてるし。



おそらく、嫁はそれについていくことでしょう。三女が残るかどうか。



しっかり、稼いで、



自分にも、投資が出来るように、頑張っていきたい。



叶うなら、



自分の子供の頃の将来の夢は、獣医師になることでした。



自分の時間を作って、



養豚が、畜産業が、



農業だけにとどまらず、



人間の健康や、生活、環境にもっともっと有意義な存在になるように、



格好いい産業になるように、



いっぱい勉強して、実現させていきたい。






さて、



話は、飛躍しすぎましたが、



とりあえず、



明日ら出来ること。



それは、



省エネかつ健康的生活。



要するに、



ダイエットです。





さ~て、



きばっていこうかね!














雨が続く

雨の日が続いています。

気温は上がっていますが、豚舎内は雨模様だと、あったかいようで、体感温度は低い。

朝晩の気温の変化も大きいので、体調を崩しやすい時期でもあります。


雨の日の肉豚舎 3月2



作業も、これといって出来ない。

敷き料が、乾きづらいので、ジメジメした感じ。


豚は、乾いた環境よりもある程度湿度のある環境を好むので、

いいか悪いかといえば、悪くはないのだろうが、見た方はそう素直に見えない。


こっちの都合で言えば、掃除も大変になる。


弊社農場は、リキッド飼料が主体なので、一般の農場よりも水分の多いし尿が発生する。


最近、林先生とのやりとりで、大豆粕日量600g、タンカル60g給与から、これに配合飼料300gを加えた飼料体型に健康した。



雨の日の肉豚舎 3月




大豆粕の比率が高いと、高たんぱく質になりすぎて、消化不良を起こしやすく、軟便になり易い。

エネルギーも不足気味であった。

また、塩分の摂取量も多くなることにより、水気のモノをとりたがる習性もあった。

たんぱく質に頼りすぎた格好も、良い結果をもたらさないということが分かった。


今の体系に変えてから、子豚の逆立った毛並みもかなり落ち着いている。

表情も強張った感じが薄れてきた。


栄養素が偏ると、シワが増え、可愛くない顔になったのだが、これも改善しつつある。


正直には、もう少し配合飼料比率を上げたいところ。

しかしながら、今度は、飼料費のUPにつながる。


漠然と、上げるわけにもいかない。

少しずつ、状況を見ながら、改善していきたい。

ただ、わずかな失敗はかなり発育に影響を及ぼすため、日々の観察に加え、その都度の適切な判断が必要となるだろう。


9月まで、出荷頭数が低水準で動きそうだ。

一貫生産に移行した結果、わかってはいたが、売り上げが下がるのは厳しい。


農場には、成績をしっかり上げてもらって、

肉販売をはまって頑張るしかなさそうだ。


ウデ・モモの商品を順序良く作っていきたい。


母豚管理の難しさ

一貫経営は面白いが、難しい。


お産を済ませ、約1ヶ月後にやっと離乳をさせた母豚は、


ほぼ1週間以内に次の発情を迎える。


休ませるという考えを持たれそうだが、豚の発情周期は21日。


この21日は養豚経営にとってリスクと無駄をともなう。


21日後にしっかり発情が起きるか。


21日分のエサ代はタダ飯になるのか。


ここでしっかり種付けができないと、分娩回転率が下がる。


妊娠期間は114日(黒豚は少しずれる)。


1年に2.2回はお産を頑張ってもらうことになる。


ちなみに乳牛は、お乳を出すために、お産を繰り返す、という考え方です。


みんな、生産量(生産高)が農場経営のカギになる。


初産を終えた母豚は、どういうわけか、この発情再起が上手くこない場合がある。


子を産む体になってから、ホルモンのバランス形成が整っていないケース。


体つきが小さい場合にも起こりうる。


これを意図的に整えてあげるホルモン剤もある。


育成豚でも、上手に活用する。


雄の刺激も必要で、時折、雄豚を散歩させ、メスの発情を誘発させる。


メスの気持ち、くみ取ってやるにも、くみ取ってやっても、じゃあ、今度ね、なんてこともできないわけで、


そういうことは不可能なので、結局、こういうノウハウになってしまうのか。


一度、動物と話せる人を連れてきたい。





で、


また、別で残念な出来事が。


これも初産。


生まれた子豚を、かわいがることができず、噛んでしまう母豚。


神経質になってしまって、イライラがたまるのでしょうか。


お乳を飲ませることを嫌う。


2産目以降になると、状況は変わるのですが、


滅多に出ないんで、事故が起きてから分かってしまう。



産ませてから育てることは、楽しくもあり、面白くもありますが、


当の母豚たちは大変です。



せめて、毎日さすって声掛けしてやることをみんなで心がけていますが、


いたわってあげることが、何より必要です。





それとは反対に、


離乳仕立ての子豚たち。


そんなことは気のもせず、元気に遊びまわっております。


寒いのはわかるけど、


下の奴はかわいそうじゃない?



子豚団子












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