のがみ農場便り

2013年01月

元気のいい熊本養豚。

色々と縁があって熊本の養豚家と仲良く情報交換させてもらっている。

遠いと利害関係はないし、結構何でも話せるのがいい。

相手にとっても、こちらが魅力的だと思ってくれないと相手にされなくなるわけで。

結構見栄張ってます。


今回はその若者の農場へお邪魔することにした。

たまたま、環境フォーラムが熊本で開催されていたので、そのついでにと言っては語弊があるかもしれないが、

これもきっかけと、相談したら喜んでOKをもらった。


植木町は熊本市内から約40分。

もともと養豚が盛んな町である。

夜はその若人3人衆に相手をしてもらった。


みんな母豚規模は130頭。

管理は3人。4人は手に余るらしい。しっかり機械化がされて省力化できる仕組みになっている。

なかでも中心人物の前田君は食品残さを取り入れた養豚に着手し見事に成果を上げている。


とにかく若いから、ではない。やる気に満ちている。

みんな先に不安を抱えているのは一緒。

ただ、とにかく前向きな話が多い。

技術レベルだけではないところがまた面白い。

やり方は様々だ。


実際、現場も見させてもらってとにかく勉強になった。

すぐ実行するしないは別として、ヒントになることが満載である。


仲間ができることはホントにありがたい、。

手の内をほとんど見せてもらうようなものだ。


あまり自慢げに話ができるほども無いので、少し申し訳ない気がする。


まだまだ、改良の余地あり。

少しずつ取り入れたいきたい。


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感動を覚える感覚の違い

たまたま、革屋さんに行ったら、ホントに目の前があのスカイツリーだったもんだから、

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そりゃ、話題の建物ですから、行かなきゃ損、ということで、用件済ませてから行ってみた。

チケット売り場に並ぶこと30分。

おそらく、土日は2時間くらい待つんじゃないだろうか。

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さらにエレベータ待ち15分。

やっと乗れたと思ったら、50秒で展望台へ。

あっという間です。

景色よりもこっちが感動。



目の前に広がる大パノラマ。

すごい!すごい!すごい!

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っと、思うんだと思っていた。


確かに、絶景です。


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ただ、ここから分かる建物は、東京タワーと東京ドーム。


ほか、分かりません。

田舎者丸出しですが、谷山神社からみえる自分の住む町を「おお~、」って見る感覚ではないです。

知らないんですもん。


東京タワーに初めて上った時は、そりゃ感動しました。


そのときほどは、なかった。


自分の中で、対照とする絶景を思い出した。


山の方が。


しかも、自分でキツイ思いして登って見た絶景が、いとも簡単に上がってこれた展望台と比較されて、

なんとも、歯がゆかった。


要領の悪いいつもの自分と重なりました。


ただ、ここはさすがにスリリングでした。

硝子盤の床面。

さすがに足がすくみます。

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次の要件もあったことから、おそらく、ここ展望台の滞在時間は、5分。

あれだけ並んで。


まあ、話題の名所に行けたことは、なんともありがたい限りでした。





ウインナーを並べました!

グリーンファームに「黒豚ウインナー」を並べました。

「黒豚ウインナー」

「黒豚バジル」

「黒豚チョリソ」


賞味期限の短い冷蔵商品は、なかなかリスクもありますが、

まずはチャレンジです。


是非、直売店を覗いてみてください。

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皮!革!革!

今回の出張の目的の2つ目。

墨田区にある豚革のなめし加工業者さんを訪れた。

「山口産業株式会社」。

なんと、駅に着いたらそこにあのスカイツリーが!!!

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びっくり!である。

内情を聞いたら、地域で恩恵を受けたのはごく少数だとか。


お相手をしていただいた山口専務は、NPO法人「メイドインJAPANプロジェクト」の本部副代表理事までされている活動的な方だった。

工場は現在1日に300もの豚皮をなめし加工している。

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毛や脂を取り、乾燥させて、着色をしていく。

従来のクロム加工に加えて、今では重金属系の薬品を加えない「ラセッテイ加工」が増えてきており、今から携わっていくのならと、自分が現在試作で出している皮もこの方法で処理がされている。

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2階の奥に広がる革のバラエティな色々に、心が弾む。

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飾ってあった作品も素晴らしいものばかり。


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ただ、ここでは原料の供給のみに特化しているとか。

製品を作ってメーカーと競合するより、信頼関係がしっかりできているという。

なるほど、そういうことかとうなずいた。


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地元の学校の受け入れも積極的だ。

ミシンを使わず、手縫いでできる小物入れ。

少量いただいた。

グリーンファームの話をしたら、そういうのにはもってこいだと言ってもらった。


ただ、現場を見たい、製品化されたものを見て、今後の見本を持って帰りたいと思って伺わせてもらったが、

どうやら、展開が変わりそうだ。

もっと、有意義な展開に。

楽しみが増えた。


同僚たちは相変わらずだ。

サイボクに勤めている現職のスタッフや、もとの同僚たちにもたくさん会えた。

自分の場合、種豚部だけではなく製造部にも配属していたので、やや全般的に知り合いが多い。

知らない顔も当然増えたが、懐かしい顔と対面できたことがなにより嬉しかった。

折角だから、と思っていたが、成り行き上、夕方からの飲み会。

こういう情報交換が、何にも勝る貴重な勉強会である。

憶えていない方が多いので、そこはなんとも。


やはり、全国にまたがる養豚仲間は凄い奴らが多い。

いるだけで、見栄を一生懸命に張っているこっちが恥ずかしい。

とにかく、成績が優秀。

黒豚とに違いはあれど、離乳は必ず11頭以上。

中にはこれが12にも。

そして飼料は自分たちで調合する方が多い。

何のため?

はっきり、コスト削減です。

手間はかかるでしょ?

手間?

そんなこと、言っても、金掛かるでしょ?

大型規模と年配の先輩方の農場では少し合理的であるが、

この若い衆の基本的な考え方は、「やることやれば豚は儲かる!」である。

出た利益を、どう使おうかと思って、慌ててトラック買ったり、

来年の設備投資の話をしている。

100万円じゃ、ないのよ。

母豚規模でもなさそうである。


とにかく、働く奴らばっかりだ。

しかも、データはしっかりとる。

考えて、計算だてて、実行する。

全然休んでないかというと、いきなり家族旅行行ってたりする。


養豚は儲からない?

う~ん、確かにね~。


・ ・ ・ ・ お~い。


故笹崎龍雄会長の言葉に「ニンベン」に「考える」と書いて「はたらく」と読む造語がある。

先に動くんじゃない、考えるんだ、というものだ。

農業はそういう時代。

「お金」と「女性」はあとからついてくる。

口癖だった。


実践している彼ら。

鹿児島だからと、外部要因のせいにしまくっている我ら。


素人ばっかりでスタートしているところもあるので、言い分けすら出来ない。

プロがいるから、知っている人がいるからはどうやら最初だけのようだ。

オーナーが現場に入っているから、ということでもないようだ。

任せて、スゴイ農場が現実にある。


努力が足りないことを、またまた思い知らされた。

飲んで、彼らが分からないような会話をいっぱいして、散々見栄を張って帰った自分が侘しかった。





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