のがみ農場便り

2016年01月

植物性

ここ最近気になっていた。

豚肉を焼くと、脂の出る量が目立つ。

うちの豚肉は顕著だ。

炒め物は下脂がいらない。

なぜだろう。

リキッドに由来するものだということはわかっていた。

それ以外、考えられなかった。

パンを与えているところはこんなに脂は出ないし、芋や米にその要素はない。

化学式で解明したわけではないが、そう考えると確かにそうだ。

リキッドは食物残渣を主体に作られているが、調理くず以外にはいわゆる食べ残しも混ざる。

食べ残しにはそうそう肉や魚がごっとり混ざっているわけではない。総体からするとほんの微量だ。

ではなぜか。

食材を調理するときに使われているのはほとんどが植物性の脂だ。

麹発酵する際に、油分を麹が栄養源にして活性化することは聞かされていたが、

豚の体内に植物性の脂が入った場合、根本的に、体内の脂に変性することはない。

穀類を中心に、食べたものは、自身の体を構成する一部に変わっていくのだが、

植物性の脂が、自身の体内で合成されて豚肉脂となったとしても、見た目とは実際違うということになる。

別物なのだ。

融点が低いとされる点は、ここがポイントになる。

芋やコメ、パンを給餌する前は脂質は軟脂と呼ばれる水っぽい、あまり良い評価とは言えないものだった。

それが、米や芋を混ぜ合わせ給与することで背脂はぶよぶよした感じからしっかりした印象に変わった。

ただ、

植物性の脂は、同期化しないということになる。

熱を加えた際に、脂が出やすいのは、この植物性油に由来したものが先に体から出ていくことになる。

まだ、根拠はない。

専門性に欠けるところがある。

しかしながら、こう考えると、納得がいく。

しつこい脂に感じないのはそういうことだったのか。

であれば、

使い方次第で、うちの黒豚はよそにはない調理方法が見いだせるのかもしれない。

そこに着眼して、商品あるいはメニューを作り出せれば、

新しい付加価値になるかもしれない。

興味はとってもアリアリだが、

そこの時間を作ることはナンセンス。専門がたくさんいるのに。

もう少し、追求してみたいと思った。



リキッドの件で勉強させてもらった。

最近では農学博士号を取得されたとのこと、すごいです。

気にはなっていたが、やはりうちの飼養体系で肥育期のたんぱく質レベルが低いのだと思う。

穀類はしっかり与えている。エネルギーは足りている。

体格の伸びが遅い。

やはり大豆粕を足すべきだろうか。

ただ、出荷では目標を9か月齢に持っていきたいと思っている。

言い方を変えれば、わざわざ発育の悪い豚をつくらなければならない。業界側で言えば発育不良の豚が美味しいのか、という異論は当然出てくるだろう。

栄養バランスを整えて、早く出荷してしまうのは、生産者側からすればありがたいことだが、販売先が期待していることと違う方法をとることになる。

目的があって取っている方法でもあるので、出荷日齢と照らし合わせながら判断していこう。

乳酸菌と麹菌は相乗効果。

黒麹菌が酸化を防止する働きをもつ。黄麹には出来ない。白麹では弱い。黒麹はタフなんだということ。

先日、乳酸菌の専門家も話をされていたが、やはり腸内細菌層は酸性化しておくことが重要。

大腸菌は構造は簡単でとにかく増殖しやすい構造をしているのだとか。その大腸菌を増殖させない腸内にしておくために乳酸菌や麹菌を体内にしっかり入れてやることが大切。

乳酸菌は体内で自ら増殖するなら、ずっとやらないでもいいのか、と思ったが、人と同じようにどんどん増やせない個々の差がある、それがどの豚なのかを特定できないために全頭に菌を行きわたらせる。

たまたま、器材が壊れて与えられていないが、ここまで乳酸菌、麹菌が母体に良い環境を与えているのかが理解できると、早くにでも再開させねば。

なんでも、なんとなく使っているものは長続きしない。

理屈が分かって、結果が出てくると、使う意味がしっかり理解できる。コストも納得できる。

これまでの取組みが、もう一段階進んで理解できた。

間違っていなかったと思うと、やる気も出る。

あとは数字化していくだけ。

そこまでに到達する環境を、農場で早く整えたい。

しかしながら、片一方で、今年は飼料販売の営業を組み込んでいくことも決めた。

体は忙しくなりそうだ。

自分の体内にも、良い菌を取り入れていこうと思う。

健康第一。



新春祭り

グリーンファームの新春里山祭りが始まりました。

明日までの2日間。

午前中は心配していた寒さもたいしたことなく、来場者も多かった。

11時からはもちつき体験。

かなりの大行列になりました。

その横でちょこっと出店。

今回は黒豚丼です。

明日は昼から雨模様とか。

もうちょっと売上たい・・

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目標は可能なレベルで高く持つ

自転車を知人より譲ってもらいました。

農場に通うようになると自転車は使わなくなりいつしか無くなっていた。

できるだけ通勤にも自転車を使っていた頃はそれなりに脚力も体力もあった。

勿論年齢のこともあるが、今後やりたいことに進むために、気力は第一、そして体力は必要である。

体力が衰えると、折角盛り上がった気力についていこうとしなくなる。無難な仕事、無難な習慣、無難な行動。

それは平行線では決してない。わからないレベルで少しずつ下がっていく。

ただ、自転車持つだけではおそらく使う頻度が下がるだろう。

使い続ける理由が必要。そんなに意思が強くないので。

そんなこんな思っていた時に、昨日は高校の同窓会だった。

副担任の先生は、もと日体大水球部の選手であり、指導者だ。

大学の進路で体育専攻を決めたとき、マンツーマンで体操、鉄棒、かなり指導してもらった。

今は、通信部の体育の教員だが、この席で効果的なトレーニングの方法など教えてもらった。

たまたま近くなので、教えを乞いたいと願い出ると、あっさりOK。

まずは水泳を教えてもらえそうだ。時間外で。

どこまでできるかわからないが、ハードワークではなく、継続させることがまず目標。

水泳学んで、自転車漕いで、ちょっと走る。

できれば、下位レベルで構わないので、いつかまたこの複合競技にチャレンジしてみたい。

小さい壁を1個ずつ壊していける練習をしていきたいと思う。

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逆のバランスでも伝え方次第ではうけるのか。

もちろん、食のバランスは基本である。

人にとっては、最近では糖質の撮り過ぎが問題視されている。

特に炭水化物。

豚には単に早くブクブク太ってくれという考えのもと飼育管理すれば、

人の定義を逆さまにすれば、

出荷日数は別として、そのうちダラダラとブクブクした豚肉が生産されていくのであろう。

考え方は悪くない。

そのやり方で採算が取れる生産体系ができれば、それは経営者の考えだ。

さらに、その上をいく意見を前に聞いた。

スレンダーになりたければ、スレンダーな肉を食べたら、太らないんじゃないか・・・。

答えにつまる。

痩せぎっちょの、ブタ、である。

業界からすれば、不健康そのものだ。

いや、わざとそういう体格の豚がでてきて、

もっともらしい広告が盛り上げて、

トップモデル推奨、なんて、

なんとなく、

太った豚の肉食べるより、痩せた(太っていない)豚肉の方が、食べても太らないんじゃないかと。

定義が全くそういうことではないことを前提にして、

シカ、ヒツジ、ヤギ、

万人にうける味かどうかは別として、

食べたら太ってしまう、みたいなイメージが実は、ない。

ジビエ料理、伝え方次第だが、化けるかもしれない。

マーケットが増えないと、そこそこで伸びないかもしれない。

しかし、

スレンダーな、姫豚なんて、

やり方次第では、増やせる。

ローコストで。

歩留まりは悪いが、

まんざらでもない発想だった。

とんでもないことを、根拠もなくあっさりいうひともいるもんだ。

びっくりした。








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