子供たちの夏休みの自由研究は「黒豚」。


長女は去年に引き続き、連続の黒豚特集である。

去年は、黒豚とエコという題材で賞をもらった。

今年は、黒豚の名前の由来から、歴史、なぜ黒豚なのか、そして豚肉の部位の紹介、栄養、内臓肉の紹介、

黒豚を使った郷土料理などをまとめた。


しかし、いざ教えるとなると難しい。

嘘も言えない。

今になって、また1から勉強です。


今回調べていてハマったことは歴史。

なぜ、琉球から渡ってきたのか、豚肉を食べる習慣があったのか。


宗教がからみ、戦いと侵略、外交、そして中央と結ぶ懸け橋としてのアイテムとして、黒豚の存在があった。

これはあくまでも言い伝えや説に基づくものだが、薩摩ならでは、ということではなかろうか。

鹿児島の黒豚は、いろんな由縁があるようだ。


あまり小学生に余計な情報を押し込んでも、理解に苦しむので、やわらかく説明した。

いわば親交に深くかかわる存在だった。


肉についてもまだまだ勉強不足だ。


あと、前から思っていたが再認識したことは、

鹿児島の人は畜産県でありながら、内臓肉をあまり食べないこと。

新鮮なモノが豊富にあるからこそできる展開方法があるはず。


ご当地グルメ。最近はやりのB級。


最近、旗を見かけなくなって寂しいが、黒豚横丁なるところで、あるいは新しい観光スポットで生々しさではなくて

ご当地健康グルメたるものが発信されていっても面白いのではと感じる。


毎日、処理施設では職員さんが1つ1つ検品をしながら処理がされている。

駄目なものは一般に出回らない仕組みがきちんと確立されている。


レバーは万人が好んで食べるわけではないが、おいしくて栄養価も高い。

食べ物への感謝から生まれる商品の在り方は、もっと鹿児島の畜産を盛り上げる材料になっていくのではないだろうか。


ただ、都会の人と違って、豚が臭いことを知っている。

本当に臭いからクリーンなイメージが定着しない。


来年の自由研究のテーマは、

「豚はくさい」、なんていうのはどうか。

多分、猛反対されるどころか相手にもしてもらえないかも。



子供たちが、黒豚をテーマに自由研究をしてくれることは嬉しいことです。

ただ、好きになるということを強要するつもりはまるでない。

それこそ、くさい、かわいい、みにくい、おいしい。なんてあくまでも曖昧なイメージでいいんです。

理解してくれればいい。


これからは、豚肉に限らず食に関する問題がいっぱい起きてくるはず。

食は体の源であること。

地域の食材が、いかに生活の周りにおいて大事になってくるか。


年を数えて、

そう言えは、うちのお父さん、くさいし、ビールばっかり飲んでるし、いつもたくさん食べすぎるし、いつも勝手なことばっかりってるし・・・、

けど、豚になったら耳にタコだよね。

くらいがちょうどいい。



そう、私は、娘たちが食に対してきちんと考えることができるよう、

あえて、メタボリックを演じている。