農場で林先生の指導のもと、


リキッド飼料の成長試験をしている。



先生から提案を受けているのは、



リキッド飼料を1日5リットル以上給与すること。



あとは肥育前期・後期ともに、大豆粕と炭酸カルシウムだけ。



不安なスタート。



足りない、が想像できるからだ。



スタートして10日が経つが、



3か月令をこえた子豚たちは、やはり残す。



リキッド飼料がなければ、好んで食べようとしない。



トウモロコシの風味が無いのはこんなに嗜好性に差が出るものなのか。



しかし、朝には無くなっている。



仕方がないから、食べている状態。



それがまた、よ~く考えてみると、



普通の飼料だけだと、群の中で強いジャイアンみたいな奴が先に全部食べてしまう。



のび太は残り物にもありつけない。



これが、



この場合だと、あまり好んで食べ飽きちゃったすきに、エサにありつける、ことになる。



ただ、全体の量としては足りないんじゃないか。



豚さんも、満腹になれば、幸せそうに寝ている。



飽食にしていれば、弱い豚もみんなが寝ているすきにエサにありつける。



この方が効率は良さそう。



しかし、重大な落とし穴もある。



エサの無駄食いが多いのだ。



こぼすエサも含め、必要以上に食う豚もいる。



これは、大型の農場ではごく普通だ。



農場回転が良くなる。



そのかわり、もの凄いエサ代がのしかかってくる。



制限給餌にも、背脂肪の厚みを少しでも抑えるなどの効果が期待できるが、その反対に、かなりの手間を要するので、現実的ではない。うちの農場くらいですかね。そのかわり、しっかり豚を状態を見ながら給餌は出来ます。


腹8分目、とは言わないが、適正な量というものが実はある。



しかしながら、本当にそこを満たしているのか。




足りない分は、リキッドで補うということになっている。



豚さんに、足りんぞ~!とアピールされると、



足りないんでしょう。



満腹と満たす、同じようで、理にかなう飼い方。




豚もそのうち慣れてくるのかもしれませんが、



エサ代が掛かるより、勿論こっちがいいので、




出荷が遅くならなければ万歳です。



状況を見ながら、報告して、場合によっては少し手法を変更するかもしれない。



複雑ですが、結果が楽しみです。



自分も最近、頭とお腹が混乱状態にあるので、



良く噛んで、頭を満たす練習が、



必要です。