まだ授乳中の母豚が、

昨日も、今日も、

夜の間にひっくり返っている。

当然、エサは食べられない。

水も飲めない。


お前に、何の得が有る?

未知の領域に行きたいのか。

いつもとは違う景観を味わうことが、エサを食べられなくなることよりも魅力的なことなのか。


子供の頃に誰もが経験するかもしれない、未知の領域。

たんすの中に入ってみる。

ロッカーの中に入ってみる。

天井裏に上ってみる。

縁の下にもぐってみる。

微妙な間隔の柵の中に手や足や、顔を突っ込む。

知らないものを食べてみる。

ここまでやれば怒られないかもしれない限界にあえて挑む。


どうでもいいことが、実に多い。


しかし、その領域に行ってみたいのだ。


今回は、それで失敗している。

学習できずに、またも繰り返す。


ひっくり返れるのが今こいつにとってのステータスなのかもしれない。




で、



また、困った顔してこっちを見る。


自分の領域を超えようとした時、まさに後のことなど考える暇などない。



鉄棒で逆上がりが出来ようとするその瞬間。


高いところから飛び降りれるその瞬間。


あとのことなど、


考えるはずもない。


その時こそが、最大の至福の時なのだ。




で、もって、・・・・・



おまえ、またひっくり返ってどうするんだよ?


自分で元に返れないだろ?


また、ぶーぶー言うんだろ?



こっちはまだ分娩室にコストかけられないんだよ。


1回降ろして、また台にあげるの、結構面倒なんだよ。


どうせまた素直に上がらないんだから。



考えた挙句、


柵を増やしました。



何でって、



竹です。



竹で柵作り1




見事に括りつけてやりました。


もう、返れまい。


明日、これ壊してたら根性もんです。




そう、


なんでひっくり返れるのかっていうと、


母乳いっぱい出して、かなりのエネルギーを子豚に持ってかれちゃうんですよね。


いつもの2倍以上エサはやるんですよ。


短期間で一気に痩せます。



でもって、余裕が出来てしまう。


そう、


ギブスが3週間もすると、


そこが痩せてきて、


ブカブカになってきて、


外せようものなら、


外してしまいたいと、


チャレンジしてしまう。




なんら、



こいつらと自分たち、



間抜けな、夢見る性格は、



変わりません。



明日はちゃんと前向いとけよ!



竹で柵作り2