ここ最近、急に変化がある。

分娩舎内の母豚が、ダルそうだ。

産後の肥立ちが悪い。

暑いのがこう続くと、さすがにばてる。

扇風機も増やし、水も与える頻度を増やしたが、食欲が無い。

無神経なくらいに、食べる奴は、食べる。

給餌も数回に分けてやるように、どの農場も工夫をしている。

人間と同様に、豚も新しい水が美味しいに決まっている。

きれいなお茶碗にしてあげると、豚は正直に答える。

ただ、ここできれいにするときにエサが大量に残ってしまっている場合が、無駄になる。

勿体ないが、エサとずっと水が一緒だと、そりゃ水の温度が上がって腐れやすくなる。

分かっていても、ついつい、朝の給餌で多めにやってしまう。

ここは自分で工夫しないと、エサのロスをするばかりである。

子豚も白い便をする群が見受けられる。

母乳には勿論影響されている。

スタートダッシュが遅れると、取り戻すのに余計な日数とエサのコストがかかってしまう。

冬場ほど、冷え込んで子豚が衰弱してしまうような状態はないが、親のバテぶりは大きく影響する。

離乳しても、次の種付けが上手くいかなくなる。

例年、みんな苦労している。

分かっていいるのに、なかなか難しい季節です。

この時期に、どんどん種付けが上手くいけば、年末年始の分娩頭数が増えて、

それが一番相場の期待できる夏場の肉豚出荷に大きく貢献するのに。

わかっていても、難しい。


飼料販売の得意先に、産後の肥立ちを良くするため、黒糖をあげている農場がある。

ここは、最近、とっても成績の良い農場だ。

上手くいっている農場の手法はやはり取り入れねば。

こんど、焼酎でも飲みながら、じっくり聞きだしてみよう。


しかし、やってる自分たちも、暑いです。