熊本へ行ってきました。

前職の同僚で、今も付き合いのある香川の仲間が来るんだとか。

しかも先生として。


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へえ~、と冷やかしに行きました。

彼はホラも上手だが、実行力がある。

彼を含め、全国の養豚仲間と話す機会があるときによく思わせられるのだが、

彼らの共通認識は「養豚は儲かる!」である。

そこが実に悔しくて羨ましい。

「儲からん養豚してどうするの?」

である。

だいたい、育種と飼料と管理となるわけだが、

「野上さん、前、その育種ばっかりやってたでしょ?」

「野上さん、今、エサ売ってるんでしょ?」

「野上さん、今、よく農場はいってるんでしょ?」

今回言われたわけではないが、非常にきついフレーズだ。

センスが無いのか、金が無いのか、ヒトなのか・・・・・。



ところで、今回、その先生が話題にしたのが「バイオマス」。

実際、この農場ではたい肥をボイラーで燃やしてその熱源を豚舎の床暖房に。

かなりの灯油代の節約になっている。

そればかりではない。

国内クレジットという経済産業省の制度を利用して、CO2削減を数値化し、なんとお金をもらっているのだ。


ったく、こっちはこの前、行政のご指導をいただいてすったもんだしている時に、

たい肥燃やして、大幅に節約したうえに、国からお小遣い貰ってる。


しかも、ここでは終わらない。

とうとう、先日、このボイラーと連動して、発電機を導入してしまった。

今度は売電まで。


いろいろ話を聞いているが、こいつはやることがスゴイ。

前にもよく電話で話をするが、

浄化槽に頼ってどうするの?お金かかるだけで何にも生まないでしょ? だ。


彼らはここにとどまらず、たい肥を耕種農家に配達している。

これがまた、ここから一工夫がある。

たい肥散布車をあとから積んでいって、その配達したたい肥を畑に撒いてやるのである。

こうすることで、タダでもらってくれてありがたいたい肥が、「ここまでしてくれてありがとう」というサービスを加えた途端、

なんと先方からお金を渡してくるのだそうだ。

燃料代どころか、機械の償却費まで加勢してくれる。

実は、このサービスにより、配達の待ちが入っているんだって。

なんと羨ましいことか。

「野上さん、鹿児島も畑作ってるところいっぱいあるじゃない。」

笑い話だが、

先日、たい肥場の近くにイヌの糞があったそうな。

「これもお金になるで~」と、

そっと、スコップでたい肥場に持っていったらしい。


彼は連呼する。

「う▲こはエネルギーや。う▲こはお金になりまっせ~」


いつも、彼は自分に明るい希望をもたらしてくれる。

面白い後輩であり、大事な仲間だ。


日本の農業も、実はおもしろい。