出水の養豚家に教わったことを試してみたら、効果がてき面だったようだ。

ボロの布切れをまんべんなく分娩台に敷いて、ヒーターをお腹と背中の両方に置く。

子豚用の部屋に3日は入れない。


ここから、子豚用の小屋にはヒーターマットを敷いて、コルツヒーターを取り外し、20Wの豆球にする。

これで、十分だと。

コストも下がる。


うちではまだヒーターマットを持っていないが、とりあえず布切れとヒーター3つで準備した。

結果は上出来。

確かに、小屋に入ってもまだ日にちが浅いうちは自分の部屋だと認識して出入りする子豚がすべてではない。

それができない子豚は、こんな寒い時、居場所が分からず、寒い中をうろついて、衰弱してしまう。

これがない。

部屋の外でも温かいから、そこで十分ゆったりしている。

ぼろ布だから、汚れたらすぐに取り換え。

子豚が安定した。

先月と比べても、分娩台での事故は改善されている。

高床分娩台は、底冷えをして、相当に子豚への負担になっていた。


もっと、早くやっとけば。

後悔するも、改善できたことにまずは納得している。

ただでさえ夏場の疲れで、産子数の減少に響いているのだから、1頭が実に大きい。


ぼろ布が、そろそろ、無くなる。

なんとか良い調達方法を考えたい。

お肉サービス、とか、なんかできるんじゃ。



分娩誘発剤も使いこなせていなかったので、しばらく何にも使わなかったが、

明け方にかけてお産が始まって羊膜にからまったまま冷えてしまっている子豚が見受けられた。

自分たちは農場が遠いので、いつも付きっきりというわけにもいかず歯がゆい思いだった。

人吉の農家に相談。

分娩誘発剤と陣痛促進剤の使用方法をじっくり聞かせてもらった。


初腹には難しいとされて使うのも躊躇したが、

思い切って、分娩日の10時ごろに注射。


きちんと翌朝にはおっぱいからミルクが噴出し、

見事に日中分娩をおえて事故も無かった。


はやく聞いて決断していれば。


れば、たら、を言っては仕方のないことだが、

とにかく改善できたのは事実。


とにかく、いつでも農家の方々に教わることが多い。

ありがたいことです。