黒豚ウインナー体験、

団体の場合は、やり易くもあり、やりにくくも、ある。

今回は婦人会の方々。


さすがというくらい、皆さん、手際がいい。

子供たちが混ざると、ペースを子供たちに合わせて進行する。


この間も、親子連れのほかに男性がお一人。

その前も親子連れの何組のほかにカップルがお一組。

事前に断って、子供たちのペースで進行させてもらいます。


子供たちの団体は受けたことが無いので何とも言えないが、

大人の団体は、とにかく、早い。

理解も早いし、言われたとおりにするのも、着実だ。


ただ、この早さがクセものである。

そのまま進行してしまうと、実は、落とし穴がある。


我々のチェックが、間に合わない場合があるのだ。


ウインナなー体験の場合は、ほとんどが腸詰めの作業で起こる。


ゆっくりやりましょう! が、

その、ゆっくりは、いろんな人のゆっくりがあるので、

実は早く感じてしまう人もいる。


特に焦って失敗してしまうということだけではないのだが、


要は、そのまま進ませてはいけないタイミングを、見逃してしまうのである。


今回の婦人部の方々は、理解の早い方々の集まりなので、もちろん大きなトラブルになることはない。

少しのズレくらいで、きれいにまとまる。


みんな早くできるのを、如何に、さっさと進ませないかが、肝心だ。



だとすると、

早く終わることが、

果たして、満足?


決してそうではない。

アンケートを毎回読ましてもらって、だんだん分かってきた。


短い時間で終わるということは、体験者にとって、満足度を必ずとも満たすとは限らない。

ましてや、物足りないと感じてしまうようだ。

もちろん、個人差はある。


つまり、

体験料がいくらだろうが、

お金を払って使う時間に対して、いくら個人的といっても、その使ったお金に対して、効果を求める。

お食事しに行って、

それなりの事を思う。

安い割に美味しかっただの、高いだけだっただの、

素直な感想が出る。


専門的なことは、その次。

体験者は、その時間をどう過ごせたかというがまず第一番目であると思う。


子供たちも、感じ方は違うが、

満足できたかどうかは、大人と一緒。

ましてや、保護者連れの場合、子供の満足度は、ほぼ連れてきた保護者の満足度につながる。


最近、珍しく、定員に満たない日があった。

こっちは、手を抜くつもりは微塵もない。

そのはずが、

どうも段取りが悪い。進行が悪い。

体験者が退屈になってやしないかと焦る。

無難にこなすものの、アンケート結果は「満足」が「やや満足」に。


気が緩んでいた自覚は無い。

しかし、結果。


今回の婦人会の方々のおかげで、あらためて勉強させられました。


ほど良い緊張が、良い結果を生む。


マンネリ化。

体験者は毎回ほぼ初めてなので、自分のマンネリである。


工夫したことが、どういう反応を示してくれるのか。

そういったことが、そういう思いが、体験者に伝わるのかもしれない。


実に良い経験をさせてもらっています。


29