畜産部門はようやく今後の展開が見込めてきた。

目標とする出荷計画にじわじわと近づいている。

もう既に来期の数字に反映することではあるが、安定していくことが何よりです。

PED対策をきっかっけに、もう最近では農場の管理はほとんどスタッフがやってくれている。

トラックでどこぞこ走り回る農場主は農場ではもはや邪魔者扱い?だから成績が安定しはじめたのか?

任せることは不安がよぎるが、おかげで次の展開を考えながら行動できる時間を作れるようになった。


しかし一方で対策を考えないといけないことも。


飼料販売業が主軸であった弊社は、将来のことを考えて養豚事業に着手した。

小規模畜産農家が減り始め、大規模な企業畜産業が増えてくると、小規模農家を対象に飼料の卸販売を続けていてもじり貧になっていくだけだと判断していたからだ。

さすがに、当然の流れとはいえ、廃業する年配の農家が増えている一方で、新規で開業する畜産農家または後継者は非常に少ない。


飼料配送用に所有しているバルク車という特殊車両がある。エサタンクに直接飼料を入れるアームのついた車だ。

最近ではこの車、大型車は相変わらず見かけるものの、5トン以下の車両はかなり減っている。

運送業者も大きな単位で運ばないと運送費が合わないのだろう。自社においてもまさにそうである。

ただ、そこに我々の隙間産業があった。自ら運送して販売する。小口でも配送できるという強みだ。ここに立ち位置があった。


しかし、最近になって、このメリットが激減してきている。得意先農家の減少だ。

特殊車両は稼働率が安定することでその車両を維持するメリットがある。

裏を返せば、配送回数が減ると、維持するだけ負担が大きくなる。

こんな時が悩みどころ。

配送業者に委託すれば、得意先とのコンタクトが頻繁でなくなる。営業にいけばいいのだが、配送ついでだとわざわざ会いに行くわけでもなく、さりげない会話から始まり、そこに相手の要望や悩み事も聞ける。

車両を減らすことは、自ら得意先が減ることを助長するようなものだ。

ただ、特殊車両の維持経費は高い。

飼料販売の新規営業に時間を作り直すか?市場はますます狭くなるのに・・・。


将来は大事だが、目の前は最も大事。

豚がようやく、となっていく一方で、悩ましい問題が付きまとう。