来期の構想を練っている。

豚については分娩頭数、在庫数から、出荷頭数は前年対比増は見込めないことがおおよそはっきりしてきた。

じゃ、コスト抑える?

一番大きいのは、飼料費。

次は人件費。

その次は間接費。

水で太ってくれるならいいのだが、そういうわけにはいかない。

全体的に、少しずつ搾って浮かせていくほかない。

品質を落とすわけにはいかない。

困ったことに、盛り上がるまでを支え続けている飼料販売が、良い傾向にない。

一気にブタに集中するなんて、現実はそんなに甘くない。資金繰りに直結する。

去年はなんとなく回っていた歯車も、やはり営業活動が足らなかった。

1年経ってから、一気に数字に表れる。

なんとしても、歯止めを掛けなければならない。

次年度は少し飼料販売へウエイトのかけ方をシフトすることにした。

幸い、農場現場は回る。

いや、この頭数で回せなかったら、嘘だ。能力を問われる。

車両を1台減らしたら・・・。

1台1台にはそれぞれ役割がある。ただ、それを維持するだけの稼働率がどう見てもそれぞれ足らない。

自分の豚用トラックでは営業活動ができない。

単に増やすだけならもっと次年度は厳しくなる。

ライトバンを入れて、小口は委託も活用。手は打てる。

エサ屋さんは20kgの紙袋をチマチマ運んでいても経費は出ない。

バルク車は残すことにする。バキューム車は?

車の配置。人の配置。これで回るようになるのか。

思い描いたようにいかないから、難しい。

ただ、みんなが、楽しく働ける環境と、安心して働ける環境、やりがいのある職場を作るのは命題。

決断が必要だが、妙案を作り出すのに、少しばかり苦労している。

はっきりしているのは、自分がいろんなことに時間を取られてしまうこと。

社長業としては、それではだめらしいが、来年だけはこうせざるほか、なかろう。

それでも自分の時間を作れるようにすることが、自分も会社も伸びることと信じて。