のがみ農場便り

エサ屋さん

久しぶりの値下げ

4月より配合飼料価格は全て値下げです。

1トン当たり3000円程度。

アメリカのトウモロコシ、大豆、例年になく豊作。

中国が需要低迷。

海上運賃も諸外国の事情で軟調。

日本の生産者にとっては1時的でもありがたいことです。

しかしながら、何でしょう、このふ~ん、みたいな感じ。

そうです。

畜産相場はいいのです。

相場が良ければエサが少々高くたって、そんな感じなのです。

まあ、素直に喜びましょう。

経費なんて簡単に落ちるもんじゃない。

来期の構想を練っている。

豚については分娩頭数、在庫数から、出荷頭数は前年対比増は見込めないことがおおよそはっきりしてきた。

じゃ、コスト抑える?

一番大きいのは、飼料費。

次は人件費。

その次は間接費。

水で太ってくれるならいいのだが、そういうわけにはいかない。

全体的に、少しずつ搾って浮かせていくほかない。

品質を落とすわけにはいかない。

困ったことに、盛り上がるまでを支え続けている飼料販売が、良い傾向にない。

一気にブタに集中するなんて、現実はそんなに甘くない。資金繰りに直結する。

去年はなんとなく回っていた歯車も、やはり営業活動が足らなかった。

1年経ってから、一気に数字に表れる。

なんとしても、歯止めを掛けなければならない。

次年度は少し飼料販売へウエイトのかけ方をシフトすることにした。

幸い、農場現場は回る。

いや、この頭数で回せなかったら、嘘だ。能力を問われる。

車両を1台減らしたら・・・。

1台1台にはそれぞれ役割がある。ただ、それを維持するだけの稼働率がどう見てもそれぞれ足らない。

自分の豚用トラックでは営業活動ができない。

単に増やすだけならもっと次年度は厳しくなる。

ライトバンを入れて、小口は委託も活用。手は打てる。

エサ屋さんは20kgの紙袋をチマチマ運んでいても経費は出ない。

バルク車は残すことにする。バキューム車は?

車の配置。人の配置。これで回るようになるのか。

思い描いたようにいかないから、難しい。

ただ、みんなが、楽しく働ける環境と、安心して働ける環境、やりがいのある職場を作るのは命題。

決断が必要だが、妙案を作り出すのに、少しばかり苦労している。

はっきりしているのは、自分がいろんなことに時間を取られてしまうこと。

社長業としては、それではだめらしいが、来年だけはこうせざるほか、なかろう。

それでも自分の時間を作れるようにすることが、自分も会社も伸びることと信じて。







肉づくりに重視することと養豚経営

あけましておめでとうございます。

旧年中はみなさまに大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。

1日は溝辺農場、2日は家族で初詣三昧、今日3日目は喜入グリーンファームと飼料販売で長年大変お世話になっている社長へご挨拶。

グリーンファームは2日がかなり来場者数も多くにぎわったとか。今週末は新春祭りがあるので大いに期待したい。弊社も出店いたします。何にしようか検討中ですがバラ肉スライスが偏って在庫があるため、また丼ものになるかな。

昨年は、肉豚生産量も徐々に回復、今年はさらに上昇といきたかったが、10月種付けがまさかまさかの受胎率低迷。他の月の分を何とかずらして調整しながら、若干でも前年対比増を見込みたいと思っている。

また、供給ばかりでなく、エサづくりや肉質についてもしっかりと考えていかなければならないと強く思った。

特に黒豚の中でもその系統や品種によって差があることを実感。成績はもちろんのことだが、遺伝形質も同時に改良していかなければまだまだ大きな1位にはたどり着けない。チャンスはもらっている。だからこそ、肉質の追求と供給量を同時に前進していかなくてはならない。

種雄豚については大きくぶれないよう考えながら、導入についても判断していこうと思う。

午後から寄った農場では、運よく社長と話せる時間をもらえた。

本来なら営業で頻繁に顔出ししないといけないが、こっちも養豚。衛生上で先方に迷惑がかかったり、警戒されてしまうのも逆になってしまう。明らかに農場にはかかわっていないタイミング、服装、車でお邪魔した。

データをまるまる見せてもらった。今年は最高の出荷頭数を大幅に更新。疾病もほとんど常在化していない。

飼料原価は去年よりさらに下がっている。

出せないが、養豚ってこんなに儲かるの??!!って数字です。

社長の考えが非常にシンプルなものへ変化していた。

良い環境、良い水、良い種豚、良い飼料で育ててあげればしっかり育ってくれる。

要は親だ。←これは以前から言っていた。

ブランド豚、肉質に興味を持っていないわけではないが、ここのフレーズが最近は出てこない。言葉がふさわしくないかもしれないが、良質の豚肉をつくるよりも先に「健康で良い豚を作る」に絞られている。結果としてそれが良い豚肉になっているのだと思われるが、あくまでも肉質を先に追いかけるものではない。如何に豚が健康的にたくさん生まれて、たくさん食べて、早く出荷できるか、である。

養豚経営は、知る限り、こちらを徹底できているところが利益を出している、ような気がする。

うらやましい話だ。

しかし、大変な苦労をされてきたことも知っている。

うらやましいが、ここで方針を変える気はない。方針というよりも、正しくは順番という表現が合っているかな。

肉質をまずは認めてもらったからこそ、今のお付き合いがある。今の取引先に対して、糸口を作ってもらった方に対して、さらに良質の豚肉を目指しながらも、成績を上げて供給体制を上げる。

自ら難しい道を選ぶようだが、ここに来ることすら簡単なことではない。周りの人に支えてもらっていることを再認識した。

環境型、地域資源の利活用の取組みは面倒だがみんながやっていない付加価値だ。

背伸びはしたいが、身の丈は知っている。

少しずつ、着実に伸ばしていく。

経営としてはそのもがく間に、飼料販売やその他の取組みをないがしろにせず、営業活動もする。

動きは大変だが、頭の中はシンプルになって最近はなんとなく、いい。

とりあえず、豚トラックで動き回ってると衛生上も良くないし、燃料費も馬鹿にならないので、中古の燃費が良い車でも探してみよう。

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寄り道したら

久しぶりに晴れたと思ったらたった1日だけ。

いいタイミングで福山町から加世田まで自家用車でドライブできることになりました。

その代わりに、乗用車の室内はもろみのクエン酸のにおいが充満して大変なことになっていましたが・・。

お昼前に荷物を取りにおく予定が12時を回ってしまい、1時まで時間調整。

と、福山で車を止めると、大きな物体が浮かんでいました。

潜水艦。

たまに見るんだけど、久しぶりに大きな姿を拝見しました。

みんな外に出て何やってるんだかわからないけど、いつも大変な実務をされていることでしょう。

一度見学してみたいです。

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7月は値下げです。

配合飼料価格の改定が発表されました。

アメリカのトウモロコシが好調。

大豆も2年連続の豊作。南米も生産量が過去最高。

海上運賃は軟調。

為替は円安。

円が高く動けばもっと安くなるんでしょうが、それはなさそうですね。

平均で1トンあたり1000円程度です。

もっと下がらないと合わない農家もたくさんいることでしょう。

自家配合が増えてきていますね。

配合飼料安定基金に加入していることが他の基金に加入できる要件になっていることが多いですが、

それをはるかに超えるメリットがあるということでしょう。

業界に流されないように経営指針はしっかり持っていたいものです。

まあ、値上げになるよりはずっとましです。

頑張りましょう。



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